紅葉が起こるのは、寒くなった時エネルギーを節約するためらしい。
今回は箕面の滝まで紅葉を見に行った。
大阪の北部の観光地である。
箕面と書いて、みのおと読む。難読地名の一つである。
少し見頃には早い時期だったが、自分はこの頃の緑から赤のグラデーションが美しいと思っている。
紅葉の見頃とは、「木の大部分の葉が紅葉した状態」なので、その時期には葉が少し散ってしまっていたりもする。
自分は色づき始めの、もみじの生命力と季節の移ろいを感じる色が好きだ。
日が照る時間が冬になって少なくなっていくと、光合成のエネルギーより体を維持するエネルギーの方が大きくなるので、葉っぱへの栄養の行き交いを止めるのだそうだ。
山道を上がって行った途中にある瀧安寺辺りから、鮮やかなもみじが多くなっていった。標高が高いと気温が低いからだろう。
鮮やかな橋ともみじがよく映えた。
止めたあと残った成分が化学変化をして赤や黄色の鮮やかな色になる理由は、まだ解明されていないらしい。
効率的な植物の選択が、美しい景観を生み出すのは実に面白い。
最奥の箕面の滝は圧巻だった。
箕面の地名の由来は、穀物をふるい分ける農具と滝の形が似ているから、という言われがあるらしいがそこはあまり分からなかった。
名物であるもみじの天ぷらもしっかり食べた。
自然由来の優しい味がしたが、もみじを食べているという感覚にはならなかった。
まだまだ秋は始まったばかりなので他の場所にも行ってみたい。