毎年元日は、普段行きにくい寺社仏閣に行く習慣がある。
今年の元日は、施福寺に行ってきた。
施福寺は、大阪府の南のほうにある山奥の寺である。西国三十三ヶ所の礼所の一つだが、その中でも難所と呼ばれる寺の一つである。
その理由は単純。およそ1キロもある急な山道を登らなければならないからである。
一番最初の写真が寺の入り口の門だが、そこから半時間ほど大自然の山道をあるかなければならない。
険しい道のりだったがその分神秘的で、パワースポットとよく呼ばれているのも納得がいった。
ようやく着いた本堂では、なんと仏像の撮影が認められていた。
ここまで来れるのは信心深い人しかいないからか、苦しい道のりのご褒美か、どちらにせよ寛大な寺社の人達に感謝して撮影をした。
こちらは本尊の弥勒菩薩で、周りに十一面千手千眼観音、文殊菩薩、四天王がそろい踏みの豪華な図である。ここより間近で本尊を見れたところは記憶にはほぼない。
こちらは方違(ほうちがい)観音である。日本でここでしか祀っていないらしく、悪い方角をよくしてくれるらしい。今までの観音像と何か違うものを感じた。
こちらは馬頭観音像で、足腰を守ってくれる仏である。足の裏を見せているものはここだけらしく、よく見たら足の裏がてかっていた。昔はご利益にあやかるため参拝者によくなでられたのかもしれない。


空海と最澄の像まであり、像の多さに圧倒された。地味にこの二人が一堂に会しているところを見るのは初めてかもしれない。
おみくじの祖である元三大師、不動明王、弁財天、千手観音像もあった。
仏像の背の飾りは後光を表しているが、どの仏像も違う意匠となっていて興味深い。特に不動明王の燃える後光の造形がお気に入りである。
本当に参道は辛かったが、それだけ素晴らしいものを見せてもらった。パワースポットと呼ばれるのにも納得がいく。
皆さんもぜひ挑戦してほしい。