雑記帳メモリ

旅、趣味、制作、寺社仏閣

MENU

熊野に行ってきました

今週のお題「お花見」

お久しぶりです。もっりーです。

今回は和歌山の山奥、熊野に行ってきた。

日本一の走行距離を持つという八木新宮特急バスに乗っていった。安上がりである。

 

まず訪れたのは、熊野本宮大社である。参道からもう神秘的な雰囲気が漂ってくる。

あと個人的に苔むした景観は時の流れを感じることができて好きだ。

 

桜も咲いていて、秘境の自然の奥深さを実感できた。

この神社の基盤となっている熊野信仰は、雄大な自然への信仰が神仏習合した神道、仏教と合わさった、日本にしかない全部のせみたいな信仰である。

 

熊野信仰はここ熊野本宮と熊野速玉、熊野那智大社の三山への信仰だが、それぞれの神社に自然の神が宿るもの(岩 川など)、神道の神、仏、権現(仏が姿を変えたとされる神仏習合の考えの神)、、、といった別々の信仰対象が同じところでまつられている。

 

神秘的な森の中に八咫烏のポストがあった。この八咫烏は神話の中で、初代天皇である神武天皇を熊野から奈良に案内したと伝えられている。

その逸話から、目的地に着ける 迷わないなどのご利益があるとされるが、様々な行き先があるポストをかたどったのは粋だと感じた。

 

いままで行ってきたどの寺社仏閣にも引けを取らないような美しさ、息をのむような歴史を目で感じ取れた。

花粉症なんかどこかに飛んでいきただ神域の雄大さに浸った。

 

熊野の日本一の鳥居も圧巻ものだった。

桜がほんとうに綺麗だった。いちいち言葉で表現するのも野暮なほどである。

 

f:id:extra-morry:20230406190143j:image

熊野速玉大社にも行ってきた。なにげにすごい神社のはしごをしている気がする。

 

熊野速玉大社は新宮市にある神社で、こちらも熊野信仰の歴史が深い神社である。

少し雨が降っていたが、逆にそれが神秘的だった。

 

境内にはナギという種類の大木があった。樹齢千年はあるらしい。

ナギという名前を凪と当てはめて、道中何もなく安全に過ごせるようにという祈願が昔からされているらしい。熊野古道は険しい道のりだからなおさらだろう。

 

最後に熊野速玉大社の近くにある、神倉神社に行ってきた。

 

いままでに見たことのないくらい急な石段を登って行った。ほぼほぼ直角に近いところもあって本当に険しかった。

 

頂上まで来ると、桜と大きな岩の御神体が鎮座していた。

この岩はゴトビキ岩といい、熊野権現が最初に降臨した場所という伝説もある。

自然の恐れというか、畏怖すべき面を肌で感じることができて、熊野信仰の根幹にある部分を少しだけ理解できたような気がした。

 

今までの旅の中で、受けたインパクトの大きさは間違いなく一番だった。

自分たちは自然を楽しみ、利用している側に見えるが、実は生かされているだけではないか、とも思えるような大自然の息吹を目の当たりにできた。